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占守 (海防艦) : ウィキペディア日本語版
占守 (海防艦)[しむしゅ]

占守(しむしゅ)は、日本海軍の海防艦占守型海防艦の1番艦。
==艦歴==
マル3計画の1,200トン型海防艦〔予算要求時の排水量。実際には900トン型として設計され、300トン分の予算×同型4隻分は大和型戦艦に流用したとされる。〕、仮称艦名第9号艦として計画。1938年11月29日、株式会社玉造船所で建造番号262番船〔『三井造船株式会社75年史』、p. 816。〕として起工。1939年11月6日、海防艦占守と命名。12月13日、進水。1940年6月30日竣工し、本籍を舞鶴鎮守府に定められる。7月15日、第二遣支艦隊に編入。
1941年7月31日、南遣艦隊に編入。太平洋戦争の開戦時はマレー半島上陸船団を護衛。
1942年1月3日、第一南遣艦隊に編入。以後、シンガポールのセレター軍港を根拠地としてオランダ領東インドの攻略やビルマ方面の船団護衛に従事。4月10日以降、軍隊区分馬来部隊主隊としてカムラン湾パダンサバン方面で行動。7月1日、艦艇類別等級の改正により軍艦から除かれ艦艇の海防艦となり、海防艦占守と命名。
1943年3月から4月にかけて、第十特別根拠地隊指揮下で行動、タンベラン諸島の掃蕩等に従事。4月1日、第一南遣艦隊附属に編入。12月20日、南西方面艦隊第一海上護衛隊に編入。
1944年1月15日から23日にかけて佐世保海軍工廠で整備と電波探知機設置工事。5月3日から18日にかけて佐世保海軍工廠で電波探知機基礎工事〔該当部の戦時日誌原文ママ。ただし電波探知機の設置は同年1月に終了している。〕と水中探信儀の整流覆設置工事。9月6日から27日にかけて舞鶴海軍工廠で電波探信儀の整備、迫撃砲の設置、主機械の分解検査。10月から11月にかけて多号作戦に従事。11月25日、マニラ湾南方で被雷し艦首を失う。マニラ馬公で修理ののち舞鶴に回航。12月25日、第十二航空艦隊千島方面根拠地隊に編入。
1945年1月20日、舞鶴入港。3月31日まで修理。失った艦首を第一号型と同様の簡易なものとし、煙突を択捉型と同様の楕円筒型に改める。4月10日、大湊警備府第百四戦隊に編入、軍隊区分宗谷防備部隊で行動。終戦時北海道方面に所在。10月5日、帝国海防艦籍から除籍。10月12日、帝国艦船特別輸送艦と呼称され復員輸送に従事。12月1日、舞鶴地方復員局所管の特別輸送艦に定められる。
1946年12月30日、特別保管艦に指定される。1947年7月5日、特別輸送艦の定めを解かれ、賠償艦としてソビエト連邦へ引き渡された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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